民家の庭先で起こったある出来事

町内の方から情報提供がありましたもので、先日取材のため記者気分満々で行ってまいりましたよ。
 
何とご自宅の庭木に“ヒヨドリ”が巣を作ったとの事ですが、小生は野鳥に関する知識は全く無いので色々調べてもみました。
 
   体長27㎝、翼を広げれば幅40㎝くらいになる・・・『庭先で見たら結構でかいな!』
   髪はボサボサ頭で一部立っている・・・『小生と一緒だな、憎めないヤツだ!』
   「ヒーヨヒーヨ」と鳴くことから“ヒヨドリ”と名付けられたとか・・・『実に分かりやすい!』
 
農村から都市部までどこでも見られる鳥だが、日本以外の生息地では数が少なく日本固有の鳥ともいわれているそうです。
そのため欧米などの鳥好人間にとっては珍鳥の部類で、わざわざ“ヒヨドリ”を見に日本へやって来るバードウォッチャーもいるのだとか。

立派なお庭ですねー!
 
お住いのご主人がお一人で手入れをされているそうですが、職人級(現役時のお仕事は庭木とは全く無縁のご職業だったそうです)の腕前ですよね!!

2021年6月11日、今回の出来事の始まりです。

この日は朝から庭で2羽の(ニワト〇?)ヒヨドリの不審な動きを目にし、『巣作りだ!』と直感的に感じたそうです
 
写真は6月14日に撮影されたもので、すでに巣が完成した模様
“どうだん”の木の枝分かれした部分のいい塩梅の所に巣が出来ていまして、よくぞこんな所をヒヨドリは見つけたものだと感心します

野鳥が民家の人通りが有る場所に巣を作るのは珍しいのではないでしょうか? 自然を愛する住人の方の心を鳥が感じていたのでしょうか?
6月16日に巣の中で一羽のヒヨドリがじっとしているのを確認して卵を産んだことを確信したそうです
 
写真は6月19日に撮影、4個の卵を確認
6月30日の朝に親鳥が巣を離れた隙に巣の中をウオッチすると4個中3個の卵が孵っている!
 
感動と興奮で?ピントがぶれてますよ!
6月30日の午後に撮影した親鳥が卵を温めている様子
7月1日に親鳥が留守中にウオッチすると残り1羽も生まれていた!!
7月5日の親鳥が留守の間にウオッチした時、親鳥が餌を運んで来たと勘違いしたのか住人の方に餌のおねだりして口をパクパク、パチリ!
 
午後のお昼寝中の所もウオッチ&パチリ
もう羽が生えてきて、4羽とも体が大きくなって巣がすし詰め状態

 
 
\(^o^)/
 
 
今日も楽しみだ・・・
 
 
(・。・)
 
 
のはずだった、朝起きるまでは・・・
 
 
(-_-;)
 

7月6日は朝から親鳥2羽がしきりに飛び交い、けたたましく鳴いていたそうです
そして餌をくわえたまま巣には入らず、近くの木から動かない

様子が変だと思い巣の方を見るといつもとは巣の形が違う、近くに行くと巣が破壊されていてヒナの姿は一羽も無かったそうです
8時、9時、10時・・・ずっと巣の周りの木々を飛び交って鳴いて鳴いて、次第に鳴く声もかすれてきたのだとか

14時過ぎに再び一羽が飛んできて庭の木にとまった、小さな鳴き声で鳴いているそのくちばしを見るとヒナたちに食べさせるためであろう餌をくわえていたそうです
(写真はその時のものだそうです)

16時そして18時、いつもの時間にいつものように餌をくわえて親鳥はやって来たが、小さな声で鳴いて数分で去っていったそうです
 
合 掌

取材当初はこのような事になるとは思ってもなく、あまりにもショッキングな結末の出来事となってしまいました。
毎日ヒヨドリのヒナの成長をわが子の様に見守られていたお宅のご夫婦も相当なショックを受けられた事は容易に想像がつきます。
自然の摂理と言う事なのでしょうが、それを目の当たりにし、いろいろ考えさせられ思わされた出来事となってしまいました。
 
ヒヨドリは果実畑を荒らす事が多いため狩猟鳥の指定を受けているが、その反面ヒヨドリの巣はツバメの巣と同様に家に作られると縁起が良いものとされているのだとか。
この話はツバメやヒヨドリに限った事ではなく、鳥が巣を作ること自体が繁栄の証であり、鳥が巣を作る環境は人間にとっても健康的で暮らしやすいからとも言われているそうですよ。
 
こちらのお宅では数年前にもヒヨドリが巣を作った事があるのだとか。
鳥に選ばれし庭であり、そこで生きる住人の方なのだなと感じました。
 
この度は話題を提供いただき、取材をも受け入れていただきましたご家族様には大変感謝申し上げます。
 
幸多かれ!!

情報をくださった住人の方が今回の出来事のすべてを記録されておられました
その観察記をご厚意によりHP上で公開させて頂く事が出来ましたので、素敵な内容でしたので皆様にもお読みいただければ幸いです
2021/7/11